国際的な社会的ジレンマを超えて
6.道標の設定と現実的な道筋の想定
P14
【歩み出す前の討議】 本稿では目次に示すように、有限が見える地球社会になった主な原因が、「国際的な無明の拡大」によるものであり、これを解決するためには「国際社会における社会的ジレンマ」の解決にあたるほかなく、それを実効あるものにするためには、「海老で鯛を釣る」とか「アメやムチ」によって集団的連帯の有効性を解らせようとする物質的な領域による対策では、95%程度の国々の理解が限界であることを認容する事から始まります。従って後の残りの5%の国々にとっては、全く別の対策が必要になります。
孤独感や煩悩の三毒といわれる貪欲と怒りの中にある相手側の不当さを確信するものたちへの対策として打ち出されている姿勢では解決するにはほど遠く、物質的な対策を含めて総合的な対話と折衝の方向が、究極の智慧と愛に溢れて「感動」をもって迎えられるような何らかの対策が必要であることを国際的に討議し、少しでも多くの方々や国々の理解をふかめねばなりません。
この国際的な理解の前に、国際社会が必要とする状況改善の方策が、凡てのものに対して対立的ではなく、融合と美しい調和のこころが指ししめす手段による精神的風土を確認しなければなりません。
他方で行われるべき主観科学的な研究体制を国際社会的に合意し構築して、究極の智慧や融合のこころが及ぼしてゆく、人間関係や国際関係が新しく産み出す新世界に目を向けて、そこに生まれる色合いの変化を読み解いてみる必要があります。
要約していえば、地球人類が古い昔、宗教的な原理主義の強い束縛から、客観的な科学技術によって物的な自由度を高め、引いてはある種の精神的な自由性を高めることに成功した経験を共有していますが、今度は物質的な自由性を社会的に確保する措置に縛られて、結果として未来への展望と宇宙と共鳴する人類共有の夢を失っています。
我々は大いなる成果を上げた客観的な科学技術に、「こころともの」の界面に関わる主観科学的な領域を各分野において適正に拡大し、この主観的な科学による解明によって、社会的ジレンマに正しい解を与え、適正な制度と速度によって長きにわたった動物性の束縛を離れ、貪欲による精神的汚染からの脱出に道をつけることを、地球人類社会への出口戦略として策定しなければなりません。
そして先鞭をつけるべき国家や地域を自らを実験する心によって選択し、制度決定の道を採択する討議を展開するのであります。
こうして「融合創造の自律能ある国家の形成とその連帯」が進んで行くための討議がいろいろな階層に染みわたっていき、漸くにして先に瞬く灯火にむけた大筋の「道しるべ」が設定できるようになり、現実的な夢への道筋を頭に思い描くことが出来るようになるのであります。
地球人類社会の近未来像が必要としている「臨界点」という、その時期がおおよそ見えてきて、人類共通の目標が設定できるようになりつつあります。 為政者と被為政者ではなく、多様な情報ネットワークによって国家と国民が相互に依存しなければならない地球上の各国家の相互関係が明確になり、国家相互に改めて認知されるようになるでしょう。
そのときこそ改めて新しい国家の分担基準とその行為の評価基準が明確になるように思います。こうして新しい地球人類社会の秩序と人間形成の目標時期が設定できるのであります。
様々なご指導を受けつつ地球人類が自らの進化をかけた最も危険な選択を、自ら行うべき時を迎えているこのときに、多方面からの御支援を頂く後方支援体制が充分整っている感じを強く感じます。
今は与えられた役割を、こころの奥底に感じる魂の声に忠実に従って、懸命に明日のために心を尽くし、魂を尽くし、凡てを尽くしたいと願うものであります。
難解な内容をお読み頂いて有り難うございました。心からご活躍をお祈りいたします。
以 上