普遍化のすすめ
第4章 思考と具象構造体ならびに循環系の仕組み
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1. 未知領域における理解手法の一般化
未知領域を多く含むある現象も、現象の未知構造体を取り巻く与件の影響を必ず受けています。ある現象も外囲与件の変化を受けて現象そのものの変異を生じていますが、この変異現象を観察しながら未知領域の持っている目的像の構造上の軸性を推定することとします。この場合は与件の持つ軸性を対象とし更にその極限のような変動を対象にして未知構造体の軸性を推理します。
一方では、認識限定の法則によれば、今ある認識は近接領域までしか認識 できませんから、まず未知領域が遂行しようとする目的の推定像を仮定し概念的に整理して短文化します。また外囲与件の変動に対して一定以上の関数関係を有すると思われる数個の軸性並びに構成すると想われる要因を仮に設定します。このとき未知構造体を構築している軸性は外囲与件を構築する軸性と全く異なることはなく、境界領域で有機的に密接な連担性を維持し一方、私たちは到達する過程は全く未知のものですが、おおよそこの様な目的でこの様な成果が欲しい事情があり、それが可能なことか、可能ならばどの様に実施すれば良いか検討してほしいというような付託を受けることがあります。

この様なとき私たちは「普遍化の引き出し」を計画的に活用するために、付託された未知のものを一つの構造体とみなし、数多い要因で構成された構造体に軸性となるだろう認識の階段を組み合わせ、構造の軸性を決める幾つかのエントランスホールを設けて、更に最上階にいたる各フロアーを構成して総合システムとしての構築物を意識の中で仮に建設してみています。
このように仮に想定した構造体を対象に、研究者のそれぞれが持っている個性を活用しながら仮のエントランスホールや階段を設定して最上階にいたる道を探索し、頂上に光る存在を垣間みたとき、探索者は今までの経験と成就への予感を感じて無上の歓喜を経験するものの、落ちついた気持ちに立ち戻ったときはシステム全体の調和を考え整合の規範になるべきものは何か、或いは部材の重み付けとシステムの構成や組み合わせの複雑さに思い至ったとき誰しもが困惑の度を深めるのが一般的なことになります。つまり「最初に仮定して構成した未知領域の構造が正しくないかも知れないし、構造は正しくても部材や組み合わせか間違っているかも知れない」との想いに囚われて茫然自失する時間を経過するのが我々の現実でもあります。
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