地球社会における新文明への耕作活動へ

日本の国際貢献 Japan's international contribution

普遍化のすすめ

第4章 思考と具象構造体ならびに循環系の仕組み

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3.循環系から始まった社会的理念(分析と観察、深化と包括)

 中国やエジプト或いはギリシャにおいて歴史的な時間を経過しながら、万物の斉同性など一元性、森羅万象の陰陽などの両極性から始まり三合、四大、五行に見られる自然現象の循環してゆく包括系を高度で包括的な視点から観察し、ここから生まれた理論を有機的に展開して社会現象を説明したばかりではなく、この理論的かつ包括的な視点を発展しつつ現実生活に活用可能な体系にまで展開したことは一つの偉大な人類の業績と考えて良いと思います。
 現代医学の断面的、分析的態度に対するに、包括的かつ論理的な循環システムとして現象を観察するという視点に大きな期待をもつものにとっては、今なお大きな期待が寄せられつつあるものであり、事実今なお大きな影響力を持っています。更に森羅万象について詳細を究める態度により深化に深化を重ねて微細な粒子まで分析してそこに生まれる万物の斉同性を探求する現代科学と、自然現象や社会現象を包括的、論理的に観察して現象そのものを説明しきるこの方式とは、現代における我々の取り上げるべき姿勢として最も適切であり、重要な両極性を兼ね備えて持っているものと考えられます

 一方で、われわれは科学的な態度に万能に近い信仰に近い感情を持っています。
 我々が科学的と言っているもののプラスの評価は、科学的知識のもつ確実性、普遍性、汎用性などによって求められています。厳密な因果性から言えば、その法則性を応用した際に得られる確実性や算出の精度が高いということに尽きると思われます。人工衛星の打上げに用いられるニュートン力学の法則の厳密な因果性がきわめて高い精度の応用を可能にするためであり、その運動法則がすべての運動につねに適用が可能であり、文化や時代を超えた汎用性をもつという意味で普遍的であって、そのような点が、他の領域の知識に対する科学の特権的優位性を立証している所以だと思います。
 しかし、物質の世界を質点に還元した上で、各質点のふるまいを完全に一義的な運動法則で決定論的に記述することによって、現象世界に生起するいかなる現象も網羅的に把握できるというニュートン力学的な世界像は、量子力学の出現によって力学法則の一義性が少なくともミクロの世界では成り立たないことが明らかになった今日でさえ依然として科学の基本となっているのは現代社会の利便性に与える貢献性の大きさからではないかと思います。

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