普遍化のすすめ
第6章 検証と包括的理解の試み
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3.概念的思考による切り込み角度
地球の未来像に視点をあててその目標像を導きだそうとするにあたっては「人類の永い歴史を読みとるにあたって、歴史的事実だけを子細に観察しても得るところは少なく、概念的な思考態度によって歴史の動きの骨格をなす要因について理解しなければならない」という貴重な指導をされた方々の意見に耳を傾ける必要があります。
概念的思考(conceptual thinking)とは事物の本質を捉える思考の形式であり、事物の本質的な特徴とそれらの連関つけに関する思考の様式でると思います。そして概念的思考は言語によって表現されその意味として存在するものといえます。また哲学的な概念の成立については哲学上色々な見解があるようですが、経験される多くの事物から、抽象化された共通の内容を取り出し、個々の事物にのみ属する偶発的な部分を捨象することによって、事物に関する本質的な特徴的特性を把握する思考形式であると定義されているようです。
さて各構造体の実証的な検証を行うにあたっては、起きている事象の本質や本質を構成しているだろう基本骨格を抽出して、それら相互関係の中の連関を明らかにし、連関する要因群の中からリード要因を探しだすことから始める必要があると思います。言い換えれば、ある要因群が生成発展して生じた事象がもっている基本骨格から構造システムを推定して、偶発的なものを捨象し対策化したり戦略化したりするために、事象を構成するだろう基本骨格に関する概念的な思考を行い、事態を観照し目的領域への切り込み角度を決め、ディテールまで切り込んで融合と対立の基本骨格を明らかにしながら包括的に全貌を理解するための分析を行うことになります。
このようにこの共同体制は、この思考構造体モデルやその循環システムの基本となる構造骨格を合議の上いったん策定し終わると、次いで主な検討は循環要因の相生、相勝そして相剋順の詳細にわたる基準化行程に移行し、要因ごとの循環系5要因をしめす表現形式の策定から要因間システムの科学的、実証的な検証に移ることになります。この検討体制はこのような部分検討と全体像の検討成果との相互作用を常に意識しており、その思考システムは、人間の存在意義との関わりを常にチェックしながら、要因間をサークル思考する形式と隣接要因との融合にあたって認識を上昇するスパイラル思考とを併用することになります。
そしてこれらの分析結果は戦略的なアクションに繋がるようその意志を言葉として表現し共同検討者の共通の意志として形成される背景をつくる必要があります。これらの経過のもつことになったシステムや課題は、そのまま拡大し地球市民との討議や詳細検討のプロセスに反映されることが有効ですから、その経過は意志の動きとして記録され発表されることが望ましいと思います。
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