地球社会における新文明への耕作活動へ

日本の国際貢献 Japan's international contribution

普遍化のすすめ

終章 地球社会への地平

P68

2.人間、そして新しい価値意識(公の父性からユニティへ)

 生きるのに精一杯のここ数世紀に思いを巡らせながら「人間、何処から来て何処へ行くのか」と問われるようになったのはいつ頃のことかと思うことがあります。しかし今もなお、飢餓と絶望の中に生きている大変多くの割合の人々から見ればこの問いは如何にも「不謹慎」なことであり他方、衣食足った地域に住む方々にとってはこれからも大きな問題であり続けることでしょう。しかしこの事態を正しく思う人に心の痛まぬものは少ないと思いますが、それは何故でしょうか。

 また、われわれが君主制の永い歴史的体制から脱け出して議会制民主主義あるいは共産主義社会や社会民主主義に移行してゆこうとし、それが許された「内的な主要件」は果たして何であったかを、私たちはよく思います。そしてわれわれは再び動反動則による変曲点に立っているのではないか、或いは基本的なところに誤解があり、それは「許されるべき内的な資格要件」にあるのではないかと思いますし、それに充分耐えられる現代の人類であるとも思います。
民主主義は「自らを制御することが可能な方々」を対象とする理想的な政治形態であると思います。そしてこれに関する深い思索の成果は「人間とおおやけ」を説明する理論になると思います。

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