地球社会における新文明への耕作活動へ

日本の国際貢献 Japan's international contribution

5.人間と国家とが望むもの|国家特性の分析

それは充足に留まれるか

P24

 この解析を通じて常に感じてきたことは、人間や国家が望むものに、幾つかの段階や水準があるように思えることであります。止めどもなく続く欲望や貪欲とも云ってよい自己喪失の状態が継続するように思えることがあっても、その展開は何処かで足踏みを始め、何処かに起きたことを機会として留まってしまうように思います。そのような運びになるような気配が因子分析の解析の中にかいま見えるのです。

これは我々の遺伝子に組み込まれたインテリジェント・デザインされた天のご意志の現れなのでしょうか。そして個々の人間には様々なドラマがあり、自らの意思と関係なく翻弄される人生があります。 永い人類史の中に続いた物質原子のエネルギーとは、それ自体は完全に独立した個、他とは関係を持たない分離し独立した生命として生きている人間の存在を代表として意味しています。このような彼らは客観的なものと目に見えるものに夢中になっています。彼らの行動規範は、自らが必要とするものを、自己保身という保護的な利己主義によって特徴づけられています。それは原子という時代を象徴する肉体の発達と種族保存という現実に必要な段階だからともいえます。

有限が誰の目にも明らかになり、災害は世界各地に厳しい災いを示しつつある現代に、人類は立ち至るようになりました。原子の時代の自己保身は、個のエネルギーでは不可能になりつつあります。個では解決が難しい事態も目的を共有したグループ化、すなわち集団化によってしか、解決できないことは、困難に際して人間集団がとった対策によっても明らかであります。

集団化による困難な事態の解決には、困難の大きさに比準して人間の心の中の葛藤が小さくなります。困難な事態に対して集団の大きさと力が評価されなくてはなりません。そして集団の中の経済活動が、感情の働き方で動いてしまう現実からも、人間集団の物理的な力関係も、心理的ストレスから来る反応も、闘争心も凡てがエモーショナルな感情上の働きによって、決定つけられることを重視しなければなりません。 個のエネルギーの時代が、分離独立した生命であって、個性的な特性つけを探求した時代なら、グループの時代はプロトコル的な融合の時代といってもよいように思います。階層的かつ領域的な融合点を、プロトコル化して分担しつつ、そのプロトコルという規則性の中の融合による創造性の発揮であり、決して規制であってはならない競合する自律性でなければなりません。

その上で、人間と国家が望むものを決定しなければなりません。それが個のエネルギーの時代が探求するものではなく、グループ化によって解決する特定の思想に基づくプロトコル的な融合による創造性の発揮にあります。個のエネルギーではなく、集団エネルギーの最大化をねらって、その詳細なメカニズムを、集団のものにする探求がいま必要とされているのであります。

そしてまた、個の集団のエネルギーを「心ともの」の臨界領域に集中し、新しいフロンティアに溢れた新世界を、凡ての國は求めて、今世界に発生しているとめどもない課題の殆どが解決する可能性を、理解したいと思っているような気がします。 以上

注)ここに述べる比較的科学的なレポートとしては、分析条件やデータの詳細な状況など、詳細な報告が必要ですが、作表や作図に問題があって不十分であります。詳細が必要なかたは可能な限り努力しますので、遠慮なくお申しつけください。



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