地球社会における新文明への耕作活動へ

日本の国際貢献 Japan's international contribution

2.国家の成長|国家特性の分析

国家や地域社会のもつ進化の意味あい

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 国家の意思は、国民の意志によって動かねばならないという事態は、国家にとって非常の事態であって、日本ではここ数十年の間、そのように国民的総体として理解しなければならないという事態は殆ど起きていません。何処かの国家のどの地域に誕生した国民という凡ての人間の宿命は、自ら自分で選択したというような自覚を持っているものは殆ど見あたらず、平和が当然で、生まれたときから決められていたものと思っているが普通であります。しかし世界の殆ど凡ての国家や民族や地域では決してそうではなく、不調和と不安定と力ずくが横行し、必ずしも正義が定着している訳ではありません。

人間をはじめ、凡ての物質原子を基底として生命現象を営んでいる生物の、原子エネルギー段階では、利己主義的であり、つまり物質原子であれ、人間の部分組織という原子群であれ、自己中心的な生活の中にあり、光の当たらない土壌の中にある植物の種子のように、暗黒さと湿潤さとが必要であって、この暗い湿っぽい土壌の中にあって自然の与件が整って漸く発芽のときを迎え、発芽した植物として陽の光の中に炭素同化作用によって成長を繰り返し、子孫を残すための営みが繰り返されて、気の遠くなるような期間の循環によって、何れ動植物としての意識を持ち、与件との適応能力を拡大しつつ発達してきた長い歴史を持っています。

この原子エネルギーの段階は、人間の進化段階としてみれば、全体のための部分、多のための個の犠牲、自分が属するグループ的存在のための原子たる個の犠牲によって完成へ向かって進展して行く段階であります。原子即ち原子核と電子の物的な環境の中における個別な与件適応の能力拡大の段階であり、個的な存在として個別な進化の状況を継続している段階であります。

この段階は私たちがまだ実際には、ほとんど成功例を知らない段階であり、公のための父性とか社会的ジレンマを超克するとか、集団益のために献身するという、まだ夢に見て望んでいるにすぎないものと言わなくてはなりません。 しかし最近では稀な例ですが、災害や非常事態の発生に遭遇して「公のための父性」が自律によって実現することもあり、集団益のために自我を放棄して献身する例を観察することがあります。このときにみられる共通した事象は、感動という人間特有の心の働きという波動による共鳴現象の連鎖が観察されます。

 第三の段階は、いまの私たちには遥か彼方にありますし、多くの人々にとっては無益な空想と思えるかもしれません。しかし、私たち人間の中にはある種の高度なヴィジョンを持っている人がいます。もし私たちの仮定が正しく、それが正しい基礎の上に据えられているならば、それは現在ではまだ到達不可能かもしれないのですが、しかし理論的な見方だけからいえば充分に可能なものであります。それは高度に「融合した存在」というヴィジョンです。ある意味では再帰一といえるかも知れません。

別個の意識単位、形態内の組織機能的に分化した原子、多くの雑多なアイデンティティからなるグループが存在するだけでなく、すべての形態、すべてのグループ、すべての意識状態の集団化しているものが存在し、完成された全体へと混ぜ合わされ、融合され、統合されるというものであります。この全体を宇宙とか太陽系と呼ぶかもしれません。もしくは、自然とか神とか呼ぶかもしれません。しかし、名前は問題ではありません。

それは人間における成熟期に相当します。それは寧ろ円熟期に相当し、その段階において人は明確な目的とライフワークを持ち、そして輪郭のはっきりとした計画を視野にいれておき、それを自らの知性の助けを借りて成就させます。これに似たことが太陽系宇宙でも、惑星群、国家群、地域社会群そして人間家族、肉体組織、構成原子、さらに原子核の中でも起きているように思います。

いずれ私たちは次のようなことを立証できるようになると思います。 つまり、すべてのものの根底には知性があること、まずは完全な分離独立から、必要な状況を認知して、集団則に順応できる素地が生まれてグループヘの融合というプロセスを経て合一が生まれること、そして多くのグループからなり、一つの目的と高度な一つの意志によって自己組織化するという行程を経て、動かされる無数の別個のアイデンティティから構成される「一つになって完成された完全に意識的な全体への統合」が、遠い将来に見られるようになることです。そして、このように与件との対応能力を徐々に高めてゆくために必要な行程が既に準備されているのではないかと思われるのであります。

言い換えれば、凡てのものを構成している物質原子の原子核の中には、知性が働くために必要な意志と意識と、これらの意志が働くために必要な物質化するための電子が存在し、これらの粒子が必要となれば直ちに対応する能力あるエネルギー(universal substance普遍原質とも言う。)が充満していることが解っています。 物質の中に存在する知性が、変化する与件に適応する能力として微細な凡ての物質の根底に存在していることは、やがて科学的な公知のことになると私は信じています。

もしそうならば、この認識に到達した人々の前に現れる次のステップとは何でしょうか。 この理想を、私たち自身の生活で実際にどのように応用したらよいのでしょうか。また、次なるステップを意識に乗せて計画に参加し、それを意識的に助長するために私たちが現在何をすべきかを、どのようにして確信すればよいのでしょうか。宇宙的なプロセスには私たちなりの小さな役割があるはずであり、日々の活動において私たちは知的な理解をもって私たちの役割を演じるべきと思います。

 私は、人間や生命体を取り巻く凡ての生存のための与件を、余すことなく計画者の思いこみの排除を確認しながら階層的領域的に正確に整理し、その主な事象を計画諸元として再構成する作業こそが最も重要であると思うのであります。 この計画諸元が様々な試行錯誤によってマクロ諸元からミクロ諸元まで階層的に整理され組み合わされた結果生まれてきた新しい事象が計画諸元として入力された諸元を再説明することになったとき、入力諸元の整理手段も諸元の組み合わせ方も再構築の仕方も、正確であったということが可能であります。 この再構築にあたっては、多くの仮説や融合の手段がパターン化され、そこに生まれた仮説を運用して、技術化しこれを創造のボキャブラリー(言霊)によって表象するのでありますが、未だなお、この部分に果敢に切り込んで成果をあげたものを聞きません。 この計画諸元という総入力が、いわゆる「作用素」システムに入力された結果、作用素が働いて新しく生まれでた計画指針と諸元出力が、入力した諸元と有意な合致を示したとき、その作用素は事実を正しく物語っていたことを証明します。 このような経過をもとに使用され出力するときに使用された多くの作用素は、いわゆる人生という事象に対する真理とも言えるものであり、宇宙意志が我々に与えられた使命への道筋を、物語っているものと思います。



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