地球社会における新文明への耕作活動へ

日本の国際貢献 Japan's international contribution

地球文明へ国家の貢献 コラム

地球社会の新しい国家像

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1.世界的な制度疲労


我が国でも戦後の行政システムの制度疲労を意識して、1996年から2001年にかけて、内閣機能の強化と総理の強いリーダーシップを発揮させるための大規模な省庁再編の努力が、行政改革として結実したようであります。また官僚政治を抑制した政治主導の行政運営ならびに縦割り行政の弊害を除去するために、官邸機能の強化をはかる内閣官房や内閣府の設置などが導入され、閣議の全員一致の慣行をあらため首相主導の閣議多数決主義を採用すべきとの意見も多く出されていると聞きます。

アメリカ大統領制を理想とし、憲法を改正することによって、直接国民が内閣総理大臣を選挙する「首相公選論」も再燃しているようであります。このように日本においては、首相のリーダーシップ欠如の原因を政治行政制度にもとめる見解が、依然として強いようですが、しかし選出する国民の意識や政治家の資質自体の問題もあり、様々な側面からの対処が望まれているのは当然のことであります。
世界における様々で個性的な諸国家においても全く同様のことがあっても、決して不思議ではないと思います。それは人間が国際的なジレンマを超えた経験が少ないからであり、国家を取り巻く惑星のもつ与件というか、太陽系宇宙という自然環境に対する我々人間の構築した国家の存在が直接的に影響している実態に注目せざるを得なくなったからであります。
社会的ジレンマに言われるように、様々な思い入れがあっても、自分だけにはその様な結末はこないと、思いたがるのは仕方ありませんが、化石燃料を多用しようとする競争社会にある我々に与えられた時間は、もうそれほど多くは残っていないように思われます。

数万年から数百万年に亘った各段階の人類史も、今まではインテリジェント・デザインされた正常な進歩を遂げてきたように思います。しかしそこで創られてきた凡ての法律や制度は、創られた当時の社会的背景を基本として創作され、功罪半ばする成果を上げてきましたが、いまや相互関係の多様な変化について行けず、凡ての面で制度として疲労し、ヴィヴィットで本質的かつ創造的な成果を生み出す力を失っているように思われます。
物質科学的な技術革新は、我々に物質性な問題解決力に凡てを依存しても良いような錯覚を与えるほどの便利さを到来させましたが、一方では人間に思考する時間を充分すぎるほど与えることに成功しました。言ってみれば、今までの永きに亘った人類史の中で人間の精神活動が最大に働いた科学技術の進化は、人間にとって必要かつ重要な行程であったことは確かであります。ただ今のままの人間の社会制度の凡ては、新しい変化に耐えるばかりではなく、新しい時代に必要な次なる新秩序を与え、ヴィヴィットで確かな夢を新しい人間の社会に与える力を持っているかという問題のように思います。

その様な状態が目に見える状態にあってもなお、物質的な有限性の中に最後のあがきを続ける国家もあれば、動物惑星としての枠組みを超えた人間の心の働きが宇宙的な調和に貢献して、全く新しい次元の無公害エネルギー技術を取得する行程を、貪欲の心から離れて、丹念に模索する国家も生まれてくるでしょう。
この様に物質的な展開を徐々に究極するところまで進めながらも、人間の役割や天地との調和ある前進を続けなければならない人類という視点から見たときは、人間惑星ではなく動物惑星の精髄のような覇権主義的要請に応えるために国際競争力を保持し、競合に勝ち残ることを重視した展開を図ろうとする政府等に対して「競合によってモラルを高めるよう構築された法制度や行政システム」が、与件変化に対応できず管理不能な異常事態を引き起こす、制度疲労が生まれてもそれは至極、当然のことのように思えるのであります。
太陽系の惑星社会における人間が主導する地球による不調和の顕在化と、特定の目的に見合うように創られた単なる物語性に過ぎないのではないかという科学的探求の客観性の喪失とは、人間の活きる環境としては大きな認識の変化であります。

既に発生してしまった、このような制度疲労は、日常的に頻発する課題に対応して問題を解決する力をもたず、問題を体系的に評価して方位を決定する力とこれを運用する行政システムの取り組みエネルギーを失わせるのも当然のことであります。

変貌を続ける与件が必要とする本格的な変革に耐えて、達成可能な人類の夢にまで新システムを創り上げるためには、惑星地球に住む人類としての未来に懸ける「夢の表現」を仮説としてでも構築し、これが段階的に融合するかどうかの検証を試みつつ、適正に実現する行程を再検討しなければならない刻が来ているように思うのであります。

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